最近、県政とりわけ知事の発言を聞いていると「過ちては改むるに憚ること勿れ」という言葉が私の頭の中に浮かぶ。 この言葉の意味は「過ちを犯したら、ためらわないで改めよ」である。 県が突然、独自案を提示したことにより事前協議が止まった。 定例会での知事の発言によれば「2月上旬から独自案を模索してきた」とのことであった。 であるならば、2月28日に開会した定例会の知事の提出議案の説明の中で、なぜ、一言も触れられなかったのか、2月定例会の冒頭では18年度の県の方向性、考え方、決意といったものが語られて当然である。そこで説明されなかったのは極めて残念なことである。 また、川辺川問題特別委員会と川辺川土地改良事業組合、青年同志会との意見交換の中でも、これまでの事前協議の議論で県が独自案を出すことは全く認識していなかったことがわかった。 知事の定例会見での発言を聞くと「私は全く悪くない、なんでこんなに一生懸命にやっているのにわかってくれないの」と言っているように感じるのは私だけだろうか。 一生懸命にやっているのも理解しよう、知事なりの信念があることも理解しよう。 しかし、誤解を招いたり、手続きが失敗したら「過ちては改むるに憚ること勿れ」である。 それをやらないで我を通すと困るのは職員であり県民である。 私自身も「人の振り見て我が振り直せ」である。 この利水事業は3分の2の同意が必要である。 関係者が少しづつ譲り合わないと同意は取れない、「少しづつ譲り合う気持ち」これがこの事業のポイントとなりそうだ。 |