日々雑感みぞぐち幸治のひとり言

新嘗祭に参列して

2010年11月24日 (水) 07:28

昨日は国宝 青井阿蘇神社の新嘗祭に参列。

毎年、2月17日に五穀豊穣を祈るお祭り祈年祭に出席するが、新嘗祭は祈年祭に相対する秋の感謝祭である。

今年、収穫できた新穀を神様にお供えし、無事に収穫できたことに感謝するお祭り。

年間を通じて青井阿蘇神社では数々のお祭りが行われ出来る限り参列しているが、新嘗祭は祈年祭、それから青井阿蘇神社例大祭と並ぶ大祭の一つである。

現在は祝日法により「勤労感謝の日」とされているが、もともとは新嘗祭が根底にある。

もちろん、天皇陛下は皇室祭祀の中でも最も古く重要な新嘗祭を厳粛に斎行されておられる 。。。

農業を取り巻く環境は依然として厳しい中、現在は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への我が国の対応に注目が集まっているが、日本各地で伝統的に行われてきた新嘗祭のことを意識した人がどれだけいたのだろうか?

我々は今一度、稲作文化を再認識するとともに神々からの恵みや自然の恵み、さらには祖先の恩とに感謝の祈りを捧げながら、新嘗祭等の意義を再確認することが重要なことではないか。、

そのことをしっかりと根底据えて日本の農業のあるべき姿、あるいは国づくりを考えるべきではないか、祭りに参列しながらそんなことを感じた一日だった。