日々雑感みぞぐち幸治のひとり言

くまもと家庭教育支援条例2

2012年11月15日 (木) 22:45

こんばんは。

くまもと家庭教育支援条例に関することについて報告です。

今日は熊本県内の各大学において様々な障がいのある子供の教育・療育関連の講義・演習を担当し、障がい児に対する支援・臨床活動を行っている大学の先生方から要望書を熊本県議会 馬場成志 議長宛に頂きました。

条例の検討委員会の委員長を務める私と、内容の多くが発達障がい関係であったために厚生常任委員会の小早川宗弘 委員長にも同席して頂きました。

大学の先生方とこのような話ができる機会に恵まれ楽しみにしていましたが、やはり今回も大阪維新の会と同じような条例になるのではないかとの不安や疑念が渦巻いているということや、要望された先生方の考え方とは相容れない考え方が裏に潜んでいるのではないか、というご指摘を頂きました。

それについては昨日、同様に明確に否定した上で、ある特定の考え方だけを採用する条例にはなっていないことを説明しました。

条例(案)を素直に読めばそのようなことは無いと解ると思うのですが、やっぱりマスコミ報道の影響は大きいようです。

また、心身に障がいを抱える子どもに関する事項が明確でないために、多くの障がいのある子供を持つ保護者の不安を募らせているとのご指摘については、これも昨日、同様にもう一度、検討委員会でも検討することを説明しました。

何か保護者の不安を解消できるような文章や文言を考えたいと思います。

また、ペアレント・トレーニング及びペアレント・メンター事業の推進や各種障がい、特に発達障がいの啓発事業の推進、早期発見・早期支援を実現する事業の推進を要望されました。

これらについては現在、県でも取り組んでいる事業もありますが、今回、策定中であります発達障がい支援基本指針の中にも入ってくる内容でもありますので、基本方針をもとに施策を実施していく旨を説明しました。

発達障がい等に関わる人材育成や障がいの早期発見、早期支援については何度も繰り返し県議会でも議論されてきておりますので、そのことも説明し、今後、先生方からのご提案等も頂きたいと要請しました。

最後に、親の会などの当事者団体の充分な理解を得るように配慮して欲しいとの要望を頂きました。

議員提案条例を制定する場合は本来、パブリックコメントは義務付けされておりませんが、今回は大阪維新の会の誤解を招いた動きもあったために、敢えて1ヶ月のパブコメを実施します。

加えて、県議会を構成するそれぞれの会派で、日頃からお付き合いのある団体や個人等からも十分に意見を聞いてもらうように再三、お願いをしていることを説明いたしました。

今回の要望対応は時間制限を設けず、先生方のご意見をお聞きすることを心がけました。

先生方の要望する姿勢、専門的な知識や考え方は大いに勉強になりました。

ありがたいことに、家庭教育を支援していくという条例の理念については全面的に賛同を頂いた上に発達障がい等について良く勉強しているとのお褒めの言葉も頂きました。

今後も条例に限らず、色々な場面でお話させて頂くことを楽しみにしています。

今後も説明を求められれば、どんな方でもお会いし条例について説明をさせて頂きたいと考えています。

私もとっては勉強になる2日間でした。