日々雑感みぞぐち幸治のひとり言

元気と明るさが必要な時期

2008年6月5日 (木) 21:10

午後9時。自宅でパソコンを立ち上げる。
久しぶりに夜の会合が無く、本当に久しぶりの休肝日となった
今はアイスココアを飲みながらブログ作成画面を開いた。

今日の政審会の一部を書いておきたい。
印象的だったことは、本県財政の状況が非常に危機的状況にあるということを蒲島知事はじめ執行部が強調していたことだった。
改めて今日、配られた資料を見てみると、本県の財政状況についてこう書いてある。

「本県としては、バブル崩壊後の国の数次にわたる経済対策に積極的に対応した結果、平成12年度には財政調整基金(県の貯金みたいなものと考えてよい)が枯渇寸前となるなど極めて厳しい財政状況に陥った。
このため、平成13年度に県財政健全化計画を策定し、職員給与のカットや公共事業の大幅な削減等に取組んだ結果、どうにか財政健全化の兆しが見えて来たが、平成15年度からの国の三位一体の改革により地方交付税等が大幅に削減されたことから、本県のこれまでの努力は水泡に帰し、再び厳しい財政運営を強いられることになった。」

これを普通に読めば、特に赤色のところを強調して読んでもらえば分かるが、「国の言うとおりにやってきたら、厳しい財政状況に陥った。そので、県は財政健全化に一生懸命に取組んだが、また国の三位一体の改革によって、県が一生懸命に努力したものが、なんにもならなかった。」ということが書いてある。

確かに、大筋ではそうかもしれないが、私には県はすべてを国の責任ばかりにしているように感じる。
少なくとも今日、配られた資料には、国の言いなりになって経済対策に付き合った反省や、その時々の県の政策判断ミス、あるいは政策判断の甘さ等について、県の自らの反省などが述べられている箇所は全く見当たらなかった。
そのような認識で、もっと踏み込んで言うなら県職員の意識改革なくして「この財政危機を克服できるのか?」というのが私の素直な感想だった。

しかし、私も少し大人になった
昔はすぐに噛み付いていたかもしれないが、冷静に最近の県行政の変化を肌で感じていたので質問するのは止めた。
最近は、知事が変わり、執行部の方々が全体的に明るくなったような気がするし、元気になったように感じる。
議員間でも、「前よりは知事が身近になった」という感覚を持っている方が多いようだ。
この厳しい財政状況を克服するためには、まずは「元気と明るさ」だけは欠かせない。
本日、蒲島知事を先頭に「熊本県財政再建戦略」の策定に入り、平成21年2月に公表されることも明言された。
きっと、執行部の意識改革も進むことだと信じている。
もちろん、議会も責任ある行動ができるように、私自身も頑張りたい。