日々雑感みぞぐち幸治のひとり言
ドイツ視察報告3
2011年12月5日 (月) 06:20
おはようございます。
風邪がまだ治っていないので最近、ランニングが出来ていません。残念です。
朝から時間がありますので、久しぶりにドイツの視察報告です。
ローテンブルグの旧市街の街づくりを視察しました。
この画像はドイツに来て初めて見た日本語表記の看板です。
ローテンブルグにはドイツに入って4日目の夕方に着きましたが、日本語表記を見てようやく観光地と呼ばれる場所に来たような気がしました。
ローテンブルグの旧市街は前日に行ったディンケルスビュール、最終日に行ったハイデルベルグと同じように歴史的な建造物が殆どそのまま残っているところでした。
100年前に景観条例を制定。戦後もその条例に沿って街づくりを行っており、州と市とで委員会を作って建築のことを決めているとのことでした。
旧市街は空家になり持ち主が居なくなると市が買収。
市が改修を手掛け、借主の所得に応じて賃貸をする制度があるそうです。
また、街の中の建物の改築はすべて市の許可があるそうです。
とても景観を大切にする考え方が浸透しているように感じましたが、よく聞いてみるとトラブルも多く、無許可で改築し、住民と市と裁判するケースも結構あるそうです。
街の中は高齢化が進み、若い人は郊外へ流出、大学へ行っても地元へ帰って来ない、そんな悩みを抱えているそうです。
恐らく、街の中は規制が厳しいのと、昔ながらの建物なので住みにくいことが予想されます。
まあ、この問題は旧市街に限らず、日本でもよく聞かれる課題であり、どこの国も同じような課題があることが良く分かりました。
ローテンブルグの年間観光客は200万~250万人、宿泊客は約45万人とのことでした。
ちなみに海外からの観光客はお金を使ってくれるが、ドイツ人は水筒持参等でお金を使わないと嘆いておられました。
日程の都合で朝7時半から9時頃までの街の中の視察となりましたので、寒い中、お店も空いていませんでした!
次回はもっと時間を作ってゆっくりと散策したい街でした。